Awaking Arch
光漏らす 空の隙間
息を吸って 目を開いて
色褪せた世界から
小さな願いを隠していた
止みかけの雨に流されていく
ひとつひとつ 揺れて 落ちて
弾むような青さに憧れたままの その先を
信じたくて
掻き消されそうな言葉
涙に還る祈り
ずぶ濡れの靴脱いで
行きの荷物だけ抱えて
風が濡れた頬を撫ぜるように
湿る心乾かすように
いま 駆け上がる
感じた光を 震える手で触れようとした瞬間を
胸に刻んで
いつか空の先 見上げるように
途切れた糸 結ぶように
遠く 遥か遠く
導いた音を 強く願う声を
ずっと先まで
はじまりを知ったざわめきが
そっと 密かに芽生えていく
雨宿る願いには 消えては浮かぶひだまりと
透き通る季節
儚く霞む夢も
痛み連れた速さも
終わりを迎える 淀んだ明日だとしても
行き場のない今日を輝かせたいの
いまを
雨が全ての葉を濡らすように
傷跡 洗い流すように
生まれ変われたなら
変わらない笑顔も
ふと思い出す歌も
感じるすべてを
焦がれている明日を
風が濡れた頬を撫ぜるように
湿る心乾かすように
いま 駆け上がる
感じた光を 震える手で触れようとした瞬間を
胸に刻んで
いつか 虚ろな目で向かう明日が
絡まる希望と絶望に 固く道を閉ざされたとしても
優しく響く歌を
ずっと先まで